電気工事に必要な部材とはどんなもの?電気工事士の必需品とは
電気工事を滞りなく施工していくためには、技術だけではなく部材も必要です。
では、電気工事に従事している電気工事士は、一体どんな部材を使って作業に従事しているのでしょうか。
今回の記事では電気工事士が使っている部材に注目していきます。
色んな種類の部材を紹介しますので、ぜひご参考ください。
電気工事で活躍する部材とはズバリこれ!
電気工事とひと言で言っても色んな種類の工事がありますが、一般の方々にとって最も身近な電気工事は「配線工事」ではないでしょうか。
配線工事とは次のような作業が該当します。
配線工事とはどんな作業なの?
配線工事とは家庭などの建物の中で、照明や家電が適切に使えるように配線を整備するための工事です。
電気を通すためには配線が必要であり、設計を行った上で壁の内側などに適切な配線処理を行っていきます。
また、電気を外部なら安全に取り込み、家庭内でも安全に配分していくために、分電盤の設置も配線工事の1つとして実施されています。
配線工事で最も活躍する部材とは
建物の中で家電製品や照明などを安全に使っていくためには配線工事が欠かせません。
そのため、新築時やリフォーム時には配線工事が必須として行われています。
その際にちょっと注目していただきたいのが、配線工事の見た目についてです。
普段私たちは日常生活の中で当たり前に電気の下で暮らしていますが、建物の中には配線だらけになっているでしょうか。
天井や壁に、配線がむき出しになっていることはほぼ無いはずです。
その理由は、配線がむき出しな状態にあると、踏んでしまったり害獣が噛んでしまったりなどのトラブルによって、漏電や火災のリスクが上がってしまうことがあります。
そのため、配線工事は壁の内側などに見えにくくするための工事を実施しています。
しかし、オフィスなどでは必要に寄って配線が出てしまう場合があります。
この時に活躍するのが「支持材」です。電気工事関係の部材の中でもトップクラスの売り上げを誇る支持材ですが、一体どのように使うものでしょうか。
大活躍の部材「支持材」とは
電気工事の中で活躍する部材の1つ「支持材」ですが、その役割とは配線を支えるために存在しています。
建物の内外で使用されているもので、支持材は電気工事だけではなく空調工事やダクト工事の中で活躍することもあります。
支持材とは建材としてもポピュラーな部材なのですね。
では、どうして配線は支持材を使って固定する必要があるのでしょうか。
配線は振動などによってズレてしまうと断線してしまったり、長期間振動を繰り返されることによって摩擦が生じると断線してしまう恐れがあります。
そこで、支持材で保護を行っています。
日本は地震も多いため、支持材での保護はとても大きな意味を持ちます。
特に溶接が要らない簡単な支持材は使い勝手が良いため、多くの配線工事の現場で活躍しています。
支持材の活用に合わせて、マルチブラケットと呼ばれるような部材も多くの現場で活躍しています。
マルチブラケットも支持材の一つとして販売されています。
ご存じですか?エアコン工事も電気工事の1つです
暑い夏が全国の風物詩となっている今、これまでエアコンとは無縁の生活を送っていた方も積極的にエアコンの導入を決断しています。
エアコンは夏だけのものではなく、冬も快適に気温調整を行ってくれるのでありがたい家電製品ですよね。
実はこのエアコン工事も、電気工事の1つだということはあまり知られていません。
エアコン工事の中でもコンセントの新規設置や壁に穴を開けて設置を行う場合には、電気工事を実施する必要があるのです。
では、エアコン工事において必要な部材とはどんなものでしょうか。
エアコン工事の中で多く販売されている部材が「配管セット」と呼ばれる部材です。
この部材はエアコンの設置を行う工事(別名・エアコン据付工事)を行う場合に必要とされる部材をセット販売されているものです。
フレアナットやシールパテ、ウォールナットといった必要部材がまとめて販売されています。
ただし、ここで注意点があります。
エアコンに関する部材は家電量販店などでも多く販売されているのですが、電気工事が必要となる場合にはご自身で設置工事を行うことはできません。
部材が入手できたとしても、電気工事は安全な電気工事業者に依頼をしましょうね。
電気工事に使う配管とはどんなもの?部材の特徴とは
電気工事の中では頻繁に配管も使用していますが、配管とは一体どのような部材なのでしょうか。
配管には「電線管」と呼ばれる種類の管が使われており、色んな種類が販売されています。
使用用途に合わせて使い分けることが一般的です。
電気工事士は配管にも細やかな配慮を巡らせています。
材料自体は施工主の方が決めることはなく、電気工事の専門家にご一任いただくことになります。
配管は電線保護の目的で使われていますが、電線の「道しるべ」のような役割も果たしています。
電気工事は照明やコンセントの追加などに合わせて工事自体を追加で実施することがあります。
その時に一度配管が設置されていれば、配管の中に配線を巡らせれば良いため、追加で配管を細やかに設置する必要がないのです。
追加工事もしっかりと見据えて配管を設置していきます。
配管は電気工事に欠かせない部材ですが、素材は2つの種類に分けることはできます。
絶縁の意味では鋼管を使うことも重要なのですが、軽くて耐火性も十分な合成樹脂が使われることもあります。
この2つの種類の使い訳も電気工事士の腕の見せ所です。
豊富な部材や種類の中から、用途や予算も考えながら配管工事をグングン進めていきます。
電気工事士は現場を確認した後すぐに工事に移るのではなく、事前に下見を行って配管の大きさや位置、素材を十分に検討し図面に落とし込みをします。
細やかな作業を怠ってしまうと工事にミスが起こる可能性があるからです。
慎重に工事を遂行させるためには、実はデスクワークも重要です。
慎重にデスクワークで図面を起こした上で、暮らしに明るい光が灯されているのです。
ぜひこの機会に関心を深めてくださいね。
まとめ
今回の記事では電気工事に関する部材について、いくつかの種類をピックアップしながら解説を行いました。
なかなか普段は電気工事の部材を知る機会が無いと思いますが、この記事で理解を深めていただけたでしょうか。
部材は意外と手軽に購入ができますが、電気工事の全般は電気工事士におまかせくださいね。