電気工事士を目指してみませんか?やりがいや仕事内容を解説
世の中にはさまざま仕事がありますが、私たちの暮らしを明るく照らす「電気工事」は魅力のある仕事の1つです。
室内はもちろん、インフラにも欠かせない電気工事は「電気工事士」という資格を取得することにより従事できます。
今回の記事では電気工事のやりがいに注目し、詳しく解説します。
電気工事とは一体どんな仕事?
私たちの暮らしには、電気の存在が欠かせません。
便利な家電製品もネット環境も、電車などのインフラも電気があるからこそ稼働しています。
非常に身近な存在ですが、電気は火災のリスクがあるものです。
そのため、いつでも誰でも気軽に工事ができるものではありません。
電気工事は国家資格の1つである「電気工事士」という資格が無ければ従事することができないのです。
では、電気工事とはそもそもどのような工事なのでしょうか。
電気工事には多種多様な種類がある
私たちが普段暮らしている一般住宅には、コンセントやスイッチはもちろんのこと、照明設備が入居時から整備されています。
こうした電気設備を安全に使用するためには、配線工事と呼ばれる工事が実施されています。
配線がむき出しの状態は大変危険なため、壁の内側に綺麗に施工してあります。
また、分電盤の設置も入居時には終えてありますよね。
電柱から住まいにまで、電気を安全に引き込むことも電気工事の大切な役割の1つです。
この他に、防犯や火災報知器の設置はもちろんのこと、インフラ維持のための電気工事、建物内の電気系統の点検なども電気工事の1つです。
電気工事は実に多種多様な内容が存在しており、国家資格を取得後はさまざまな経験を重ねていく必要があります。
電気工事に関しては近年情報がネット上に増加しており、本来なら電気工事士にしか扱えない工事も、YouTubeなどを参考にしてしまえば自分で施工できるようになっています。
しかし、電気工事は配線など細心の注意を払いながら実施する必要があります。
独学でやろうとすると漏電リスクも高いため、電気工事はプロに依頼をするようにしましょう。
電気工事は過酷?やりがいとはどのようなもの
電気工事には多種多様な種類があると解説しましたが、工事の内容によっては電柱の作業に従事したり、鉄道の電気工事のために夜間作業に従事することもあります。
つまり、屋外の作業も多いのです。
電気工事は内装分野にのみ関わるわけではないため、過酷なイメージが先行しています。
確かに悪天候の中で電気の復旧作業に従事する場合もありますが、電気工事は過酷な場面のみではありません。
では、電気工事のやりがいとは一体どのようなものでしょうか。
電気工事士のやりがいは3つに分けて語ることができます。
まず1つ目は「役立つ仕事」であることです。
電気は私たちの日常生活に深く浸透しており、電気無しでの暮らしは成り立ちません。
また、医療や交通など重要な設備を支えること電気工事です。
つまり、電気工事はとても感謝される仕事なのです。
誰かのために必ず役立つ仕事をしている、と考える電気工事士は多くやりがいを感じています。
2つ目は「将来性」です。
近年世界中で電気に関しては見直しを迫られています。
原子力や火力、水力など電気をつくる方法にも色んなアイデアがありますが、太陽光発電も進化しており安全・安心に電気を生み出す方法が模索されています。
電気工事の分野は「のびしろ」が常にある状態であり、将来性も十分にある仕事です。
国家資格を取得した後には、安定した仕事量が広がっているためやりがいがあるでしょう。
最後に3つ目は、「分野は選べる」という点です。
先に触れたように電気工事には屋外や夜間工事もあります。
しかし、電気工事を扱う会社にも色んなタイプがあり、内装分野をメインに扱うところもあれば、高収入だからこそ夜間工事を受注しているケースもあります。
どこでどのように働くのかは、ご自身で自由に決めることができます。
もちろん、電気工事士は専門性が高く独立を目指すことができる仕事です。
実績と経験を重ねて、ご自身で好きな工事に特化した会社を作ることもできます。
電気工事のやりがいをもっと知るためには?
電気工事には色んな工事があること、過酷な場面もありますがやりがいも多いことを解説しました。
では、電気工事のやりがいをもっと知るためにはどうしたら良いでしょうか。
この項では電気工事に深くかかわるために必要な、「電気工事士」の資格について解説します。
電気工事士とはどんな資格なの?
電気工事士の資格とは、ズバリ「国家資格」です。
民間資格ではないため、国家資格としての強みを存分に生かすことができます。
電気工事法に沿って運用されている資格で、第一種と第二種の2つの種類があります。
まずは第二種電気工事士の資格を取得したあと、第一種を目指すことが一般的です。第二種電気工事士の資格があれば、一般住宅が小型のテナントなどの配線工事などに従事することができます。
近年ではご自宅のリフォームをご自身で、と考える人が増加しており、趣味で第二種電気工事士の資格を取得する方もいます。
第一種電気工事士は第二種電気工事士よりも作業できる範囲が拡大します。
例として、大型のショッピングモールや工場などの電気工事は第一種電気工事士が従事する必要があります。
高圧を扱う送配電系工事にも従事できるため、高収入も目指せる資格です。
独立を目指す場合には第一種電気工事士を目指しておくこともおすすめです。
電気工事士の合格率は第二種で約60%程度と言われています。
受験資格には学歴を問われないため、一念発起して資格取得を目指す方も多い分野です。
電気工事に携われるようになると仕事量が安定するため、近年ではエアコン設置に参入するために、ハウスクリーニング業務の方も多く電気工事士の資格取得を目指しています。
なお、電気工事士の資格には期限はありませんが、更新制度が導入されています。
5年おきにきちんと講習を受けて電気工事への危機意識を高めることが求められています。
電気工事は関連資格も多い
電気工事士の資格を取得し実際の電気工事に携わるようになると、関連資格の取得を目指す人もいます。
電気工事分野には電気工事施工管理技士と呼ばれるものや、電気主任技術者と呼ばれるような資格もあります。
いろんな資格を取得しながら電気工事のやりがいをさらに深めることもおすすめです。
まとめ
今回の記事では電気工事にやりがいに注目をしましたが、いかがでしたでしょうか。
電気工事は専門性が高く、資格が無ければそもそも工事に従事することができないため、取得後は大いに活躍することができます。
いろんな内容の工事がありますので、ご自分にあった現場を見つけて、成長を目指しましょう。