電気工事の流れを知ろう!快適な暮らしを守る電気工事の概要とは
私たちの暮らしに欠かせない電気ですが、そもそもどのような工事を経ると安全に使えるのでしょうか。
今回の記事では電気工事の「流れ」に注目し、電気工事の概要や注意点について解説します。
国家資格の1つである電気工事士の活躍も、ぜひこの記事をきっかけに学んでみてくださいね。
電気工事にはどのような種類がある?工事の概要を解説
私たちの暮らしをいつも豊かに照らしてくれる電気ですが、そもそも電気工事とは一体どのような工事なのでしょうか。
日本における電気工事の概要に触れてみましょう。
電気工事は建設業の中にノミネートされている職種の1つです。
電気工事は一歩間違えてしまうと漏電や火災のリスクが高いため、日本においては「電気工事士」という資格が無ければ携わることができません。
電気はエジソンの発明がきっかけであることは、皆さんがご存じのところですね。
では、日本における電気の歴史をご存じでしょうか。
日本には明治時代に電気の技術が上陸し、1878年に通電が開始されました。
つまり、まだ200年も経っていない新しいアイテムなのですね。
電気はその後、第二次世界大戦後の高度経済成長期に拡大をしていきます。
三種の神器という言葉は学校でも学ぶ有名な言葉ですが、家電製品の普及や電車の拡大を通して、都心部・地方都市を問わずに電気が安定して使えるようになりました。
電気工事の需要も急成長し、現在に至るまで安定した業界として成長の一途を辿っています。
電気工事は明治期から令和に至るまで日本の文化と産業を支えています。
では、電気工事には一体どのような種類があるでしょうか。
電気工事の種類に迫ろう
電気工事には具体的にどのような種類の工事があるでしょうか。
電気工事は配線工事や鉄道工事などが紹介されていることが多いですが、さらに単純に2分類をすると「建設に関する工事」と「保安に関する工事」です。
建設とは電気の配線工事などが該当し、一般的な電気設備工事が該当します。
コンセントやスイッチの工事なども全て建設関連の電気工事です。
保安に関する工事とは、電気の保守点検に該当します。
電気は一度配線をしたら終わり、ではありません。
安全に毎日使い続けるためには、保守点検を欠かすことはできないのです。
一般家庭の場合電圧もそこまで大きくないため、毎日の保守点検は不要ですが、大型工場やインフラに関する場所、ビルや病院などの施設は保守点検が必要です。
また、発電所は電気を大量に送電する大切な場所です。
毎日欠かすことなく保安管理を行う必要があります。
建物における電気工事とは明確に目的も工事内容も異なっています。
電気工事に携わるためには、どのような資格が必要?
冒頭にも触れましたが、電気工事に携わるためには基本の資格である「電気工事士」の資格が必要です。
国家資格の一つでありながら受験資格には制限がなく、ユニークな資格の1つです。
難易度は高いですがどなたでもチャレンジできるため、独立志向が高い方に人気があります。
電気工事士は第二種と第一種の2つの種類の資格があります。
このほかに、電気工事施工管理技士や、電気主任技術者などの資格が存在しており、電気工事全般に携わる方は電気工事士以外の関連資格も多く取得していきます。
特に電気工事の施工計画の立案や工事の管理などを担う電気工事施工管理技士は、施工のプロフェッショナルとして欠かせない存在であり、安定した人気がある国家資格の1つです。
電気工事の管理者側としての腕を磨くためには、必要な資格として知っておくと良いでしょう。
電気工事の流れを学ぼう!一般住宅における工事の流れとは
ここまでは電気工事の概要について説明しました。
では、私たちが暮らす一般住宅における電気工事とは、一体どのような流れで施工されているのでしょうか。
ここからは電気工事の流れについて詳しく解説します。
電気工事の流れとは
私たちの暮らす一般的な住まいには、建物の中に配線が施されています。
新築住宅に入居したことがある方なら、入居時の段階でテレビもエアコンも照明もパッと明るく稼働してくれたはずです。
電気を安全に使うためには、壁の内側や天井に配線を施すことにより、配線断線などを防ぐ必要があるからです。
電気工事はまず、新築時には建物の内装工事の段階で施工が行われます。
施工の前にはどこにどの程度の配線を行うのか、照明やコンセント、スイッチの位置はどうするのか等起案します。
施工計画が完了したら電気工事を速やかに開始します。
特に新築時は電気工事を終えてから内装が一気に進むため、計画通りに丁寧に仕上げていくことが重要です。
施工が完了すると、次の内装工事に移行し建物が完成します。
また、新築後であっても電気工事は可能です。
例えば照明の追加やLAN工事、分電盤の交換や点検などの電気工事は入居後も適宜行うことができます。
入居後の電気工事は2つに分けることができ、電気設備の「追加」もしくは「点検」に分類できます。
いずれも需要がある工事です。追加工事や点検工事の場合も、基本的には新築時の流れと同じで、施工が必要となった場合には工事内容を立案し、その後実施がなされています。
緊急性が高い漏電の発生時などはこの限りではありません。
電気工事を依頼する際に注意点はある?
電気工事を依頼する場合には、知っておきたい注意点が3つあります。
まず1つ目は「調査と見積もりの有無」です。
電気工事を依頼する場合には、丁寧な業者の場合きちんと事前に見積もりを算出するために現地にて調査を実施しています。
もちろん、見積もりをした時点で工事をキャンセルすることも可能です。
工事内容も丁寧に説明してもらってから、業者と契約をするようにしましょう。
2つ目は「アフターケア」です。
電気工事をしてもらったあとに不具合や納得のいかないポイントが見つかった場合には、アフターケアが必要になります。
点検や管理なども担っている業者なら一元的に管理してくれるので、依頼の段階でアフターケアがあるか否か、きちんと確認をしましょう。
最後に3つ目は「業者の選定」です。
電気工事を担う業者は多数存在していますが、電気工事士の資格の有無は確認しましょう。
違法な工事は大変危険です。
まとめ
今回の記事では電気工事の流れを中心に、電気工事の歴史も含めた概要、工事依頼の際の注意点も解説しました。
電気工事は安全で安心の電気工事士による施工が大切です。
工事を依頼する際には、きちんと電気工事の登録がなされている業者に依頼をしましょう。
工事の施工内容や流れも、依頼時にはきちんと確認しましょうね。