電気工事はどのように依頼するべき?優良業者の見極め方とは
電気工事は基本的に建物の完成時には完了していますが、コンセントが不足していたりリフォームを実施したりする際には、電気工事を追加で行うことも可能です。
では、実際に電気工事を依頼する際にはどのように依頼するべきなのでしょうか。この記事では優良業者を見極めるコツについて、詳しく解説します。
電気工事はどのように依頼をするべき?
私たちの暮らしに必要不可欠な電気工事は、いったいどのように依頼するべきでしょうか。まず触れておきたいのは「電気工事はDIYができない」という点です。
電気工事は国家資格である「電気工事士」が行う必要があり、ほとんどの内容はプロが施工を担う必要があります。
道具などが揃っていたとしても、国家資格を持っていない方による施工は法律違反となるため、注意してください。では、優良業者を選ぶためにはいったいどうするべきでしょうか。
以下3つのポイントを押さえておきましょう。
複数の業者に依頼をしよう
電気工事は、電気工事士の資格を持つ業者が担う必要があります。
電気工事を依頼する際には、有資格者が在籍する電気工事業者に依頼をすることになり、基本的に依頼は見積もりを複数社から取得したうえで決めることがおすすめです。
優良企業がほとんどですが、高額請求のようなトラブルを避けるためには、依頼したい工事内容の相場感覚をしっかりと身に付ける必要があります。
なお、リフォームやリノベーションに伴い、複雑な内容の電気工事を依頼する場合は、費用は高くなる可能性があります。
実績を確認しよう
電気工事にもいろいろな種類があるため、実際に依頼する内容の工事が不得意な業者もいるかもしれません。依頼時には、ホームページなどで施工実績を確認することがおすすめです。
すべてのサービスをわかりやすく公開している業者ばかりではありませんが、見積もり時に相談をしておくこともおすすめです。
アフター保証の確認
電気は繊細な工事を必要とします。電気工事の依頼時には、アフターケアの有無についてもしっかりと確認を行う必要があるでしょう。
また、トラブル時に相談しやすい業者かどうかも、依頼時にしっかりと確認することが大切です。
電気工事業者にはどのような工事を依頼できるのか?
電気工事業者には、いったいどのような工事を依頼できるのでしょうか。
この章では、一般家庭から電気工事を依頼する場合を想定し、工事内容について詳しく紹介します。
コンセントの増設
一般家庭から電気工事業者に寄せられる依頼に多いのは、コンセントの増設です。コンセントの周りを、タコ足配線の状態で使用していませんか。
負荷の多い使い方をしていると、火災などのトラブルに発展する可能性があります。電気の契約使用量の範囲内であれば、コンセントを増設した方が負荷を減らせます。
スイッチの増設や交換
照明などに連動するスイッチが少ないと、生活の中で不便さを感じてしまうものです。
電気工事業者には、スイッチの増設を依頼することも可能です。また、古くなったスイッチを新しいものへ交換することもできます。
分電盤の点検・交換
住まいに欠かせない分電盤の中には、ブレーカーなどが内蔵されています。
分電盤の寿命は長く、15年以上保つことも可能ですが、色が変色していたり、異音がしたりと変化を感じたら早めに点検と交換をすることが望ましいでしょう。
照明の増設
簡易的な照明であれば電気工事の依頼をしなくても、設置が可能です。しかし、天井や壁に照明を取り付ける場合には、専門家である電気工事業者に相談することがおすすめです。
照明の増設は複雑な配線工事を要することもあります。
このほかにも、エアコン工事など、家電系の取り付け工事も一部電気工事に該当します。「このような工事はできるのだろうか」と疑問に思ったら、まずは電気工事業者に相談することがおすすめです。
オール電化住宅へのリフォームなどを受注している電気工事業者もあります。
電気工事の依頼前に知っておきたい流れとは
電気工事はある日突然依頼をしても、工事業者のスケジュールによってはすぐに対応はできません。そこで、この章では電気工事の依頼前に知っておきたい「工事の流れ」に注目します。
依頼から始めよう
電気工事は、まずは専門家に依頼をするところから始まります。依頼したい工事内容を伝えると、業者側は見積もりを行います。
電気がつかない、焦げ臭いにおいがするなど、緊急性のある内容の場合は、ブレーカーを落とし、至急の依頼である旨を伝えてください。
見積もり
工事内容をヒアリングすると、業者は見積もりを行います。見積もりは、複数の業者から取得することがおすすめです。
相場感覚をしっかりと掴んだうえで1つの業者を選定しましょう。
工事内容によっては複雑な施工が発生するため、入念に打ち合わせが行われます。特に間取りの変更などに伴う工事は、施工までに下見も行われます。
工事の内定
見積もりや下見が終わり、契約に移行する際には具体的な工事の日程を決めます。
マンションなどの集合住宅での電気工事の依頼は、管理会社の許可が必要です。必ず工事の内容を報告し、入居者が独断で決めないようにしましょう。
工事内容によっては家具・家電の移動が必要です。エアコン工事などの施工によっては、養生が必要なケースもあるため、事前にしっかりと工事内容について説明を受けてください。
施工
具体的な施工に移行します。工事の日時を迎えると、当日にはブレーカーを落として作業が行われます。家具や家電が一時的に使えなくなるため注意しましょう。
簡単なスイッチやコンセントの増設工事なら、半日程度で完了します。冷蔵庫などを整理し、停電に備えておくことがおすすめです。
電気工事にはメンテナンスの依頼もおすすめ
電気工事はコンセントの増設など、いろいろな工事内容を依頼できますが、おすすめしたいのは「メンテナンス」の依頼です。
電気は一度施工すると、長期間点検をされないことが多くなっています。
しかし、分電盤なども含めて電気関係の設備にも耐用年数はあります。漏電などのトラブルを防ぐためにも、定期的にメンテナンスをすることがおすすめです。
まとめ
この記事では、電気工事を依頼する際のポイントについて、優良業者の見極め方の視点から詳しく解説しました。
電気工事にはさまざまな施工内容があり、ぜひメンテナンスを依頼することがおすすめです。電気と暮らしの安全を守るためにも、安全な業者に依頼してください。