電気工事を依頼したい!依頼方法や知っておきたい注意点とは
「もっと部屋に照明を増やしたい」
「エアコンを増設したいけど、誰に相談すればいい?」
このようなお悩みを抱えている場合は、電気工事に依頼や相談をされることがおすすめです。
この記事では電気工事について依頼方法や注意点を詳しく紹介します。ぜひご一読ください。
電気工事が必要となるケースとは
私たちの暮らす一般的なマイホーム(戸建住宅やマンションなど)は入居時にすでに配線工事が完了しており、スムーズに電気が灯せる状態です。
壁や天井に配線が収められており、電力も安全に外部から供給されています。
しかし、暮らしを過ごしていく中で、電気工事が追加で必要となる場合もあります。
では、どのような場合でしょうか。
コンセントの追加
電気工事でご要望が多い内容の1つに、コンセントの追加が挙げられます。
家電製品の増加やOA機器の増設などにより、コンセント周辺がタコ足配線状態になることは少なくありません。
タコ足配線の状態を放置してしまうと、火災リスクが上昇するため大変危険です。
不便さを感じる場所にはコンセントを追加工事することで安全性が確保できます。
なお、家電製品の増加などにより電力の消費量が増加している場合、契約を変更することでブレーカーが落ちにくくなります。
コンセントを増加しても電力の供給量が増えるわけではないためご注意ください。
照明の増加
部屋が何となく暗い、この場所にも照明が欲しい、等のご要望も電気工事には多く寄せられています。
照明器具の内容によってはご自身で設置することも可能ですが、コンセントとセットで増設したり、天井に穴を開けるダウンライトの設置などをご希望される場合には、電気工事の専門資格(電気工事士)が必要です。
簡易的な照明を増設しても不便さを感じる場合は、室内全体を明るく灯せる照明の増設を検討します。
エアコン工事
暑い夏や寒い冬をたった一台でカバーできるエアコンは、やはり魅力的な家電製品ですよね。
エアコンは購入先の家電量販店がそのまま工事をサポートしてくれる場合もありますが、電気工事士にご依頼をいただくことも可能です。
工事不要のエアコンもありますが、壁に穴を開ける、配線を追加する工事が必要な場合は、電気工事の専門分野に該当します。
エアコン選びからサポートしている電気工事業者も多いので、相談されることがおすすめです。
電気工事の依頼はどうやって行う?
電気工事サービスを依頼したい場合、一体どのように依頼すると良いでしょうか。
電気工事業者の選び方を紹介します。
ハウジングメーカーや工務店に依頼する
新築時には、多くの方が電気工事も内装などの工事も、一元的にハウジングメーカーや工務店に依頼したのではないでしょうか。
新築工事を請け負ったら、ハウジングメーカーなどは一括依頼を請け負って、その後自社から電気工事や内装工事、基礎工事などの専門業者に依頼を行います。
もしも新築後に電気工事を追加で希望される場合には、家を建てる際窓口となったメーカー側に相談をすることがおすすめです。
アフターケア専用の窓口を設けていることも多いでしょう。
身近な電気工事業者に相談する
電気工事は非常に身近な工事であり、きっとあなたのそばにも電気工事業者は活躍しています。
電気工事業者によっては家庭向けの工事ではなく、大型のテナントなどを専門としている場合もありますが、まずはお問い合わせいただくことがおすすめです。
家庭専門の電気工事業者は多数おりますので、まずは工事内容を伝えてみましょう。
依頼前には見積もりを取得しよう
電気工事は一律料金ではありません。会社によって請求する費用も異なりますし、工事の施工内容によっては工事費用だけではなく調査費用が必要な場合もあります。
そこで、工事内容が決まっている場合には、複数の電気工事士や電気工事会社に見積もりを依頼することがおすすめです。
見積もりを比較するとおおよその費用相場が把握できます。その中から、信頼できる業者をセレクトして依頼するようにしましょう。
では、電気工事の費用の目安はあるでしょうか。
家庭向け電気工事でよくある施工内容をピックアップし、費用相場を解説します。
電気工事の費用相場(施工内容別)
家庭からのご要望が多い電気工事の内容別の費用相場は以下のとおりです。
・簡単な照明の取り付け約4000円~(照明器具除く)
・簡単なスイッチの交換約8000円~
・コンセントの交換約8,000円~
・ブレーカーの交換約20,000円~
・火災報知器の設置約10,000円~
エアコン工事の場合、取付だけの場合は20,000円台から請け負うケースが多いですが、エアコンの購入も兼ねている場合は安く設定されている場合もあります。
設置依頼時に確認するようにしましょう。
電気工事には上記のように費用相場がありますが、出張費や部品代、家電製品の取り寄せ代などが別途加算されることが多いでしょう。
思わぬ高額請求に驚かされないためにも、追加費用も含めた見積書をご確認ください。
電気工事のご依頼前には設計や点検の検討を
電気工事を依頼するときには、「ここに照明が欲しい」などの具体的な要望をお持ちのケースが多くなっています。
ご依頼前には、一度住まいの設計をもう1度確認してみることがおすすめです。
例えば、よく掃除機を使う箇所にコンセントの増設を検討すると仮定します。
しかし、別の場所にコンセントを付けたほうが、効率よく別の家電製品のコンセント不足も補える可能性もあります。
電気工事は1度で済ませる方が出張費など費用を削減することができます。
生活動線の中で「ここにもあったらいいな」と思う箇所があれば、同時に電気工事を行いましょう。
また、すでに築年数が経過している家の場合、電気工事を依頼する際に「メンテナンス」を行うこともおすすめです。
注意!配線や分電盤は劣化する
電気をご家庭内で安全に使うためには、配線や分電盤を適切に取り扱う必要があります。
築年数が経過すると、こうした電気設備は劣化が進行していきます。
すると、漏電などのリスクが上昇してしまいます。
もしも、すでに築年数が経過している家にコンセントなどの増設工事を依頼する場合には、配線や分電盤など既存の電気設備のメンテナンスも依頼しましょう。
まとめ
この記事では電気工事の依頼方法や注意点について解説しました。
電気工事は日々の暮らしの中で不便さを感じたら、いつでもご依頼頂ける工事です。
コンセントやスイッチの不足に悩んだら、お気軽に電気工事の専門家にご相談ください。
また、電気工事の際には見積もりを取得し、費用の不安を払拭したうえで依頼しましょう。