電気工事でコンセントを増設するとどうなる?工事内容や費用とは
パソコンをはじめとする電子機器やテレビ、家電などを快適に活用するためには
コンセントが欠かせない存在です。
在宅ワークの増加に伴い
「この場所にもコンセントがあったら良いのに」
と感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では電気工事でコンセント増設をする際の
工事内容や費用を解説します。
ご自宅のコンセントに負荷がかかり過ぎていませんか?
便利な家電が増えていく一方で
ご自宅のコンセントは自動で増えていくわけではありません。
気が付くとコンセントはタコ足配線になっており
負荷がかかり過ぎていることがあります。
1つのコンセントにタップなどを活用していくつもの配線を重ねたまま使用していると
火災のリスクが高まるため注意が必要です。
しかし、なぜタコ足配線にはリスクがあるのでしょうか。
コンセントやタップには無限大に電力を出力できるわけではありません。
限界の容量が設定されているのです。タコ足配線を繰り返している状態ですと
容量のぎりぎりであったり、超えてしまう可能性もあります。
特に家電製品の中には
使用する電力容量が大きい製品もあり、強力な負荷がかかってしまいます。
正しい使用方法で少ない電力容量なら問題はなくても
ついつい無理をしてしまうと火災の発生につながってしまうのです。
実際にタコ足配線は火災の発生原因に多く
全国の消防署が定期的に注意を呼び掛けています。
使用する家電が増えている場合には、タコ足配線で補い続けるのではなく
コンセント増設を検討してみてはいかがでしょうか。
コンセントの増設工事はDIYできるの?
家電製品の増加に伴いもっとコンセントが欲しい
そう感じた時にDIYが脳裏をよぎる方も多いのではないでしょうか。
確かにコンセントが気軽に増やせると便利かもしれません。
しかし、コンセントは電気を扱う大切な場所である以上
DIYで配線のミス等があると火災の発生原因になりかねません。
また、コンセント増設をはじめとする電気工事は
一定の基準が設けられており電気工事士の資格がないと増設ができないのです。
つまり、DIYはNGであると知っておきましょう。
ご自身の家や身を守るためにも、電気全般の工事はプロに相談をされることがおすすめです。
電気工事でコンセントの増設工事を依頼する場合のポイント
DIYによるコンセント増設工事はNGと触れましたが
電気工事士に依頼をする場合はどんな点を踏まえた上で依頼すると良いでしょうか。
知っておくべき電気工事のポイントについて下記で詳しく紹介します。
1.コンセントの種類を把握しておく
コンセントには複数の種類があることをご存じでしょうか。
電圧などの違いによって複数の種類があります。
一般家庭で使われているものは単相100Vや単相200Vと呼ばれるものが多く
家電製品の中にはコンセントにアースも加えて接続する必要があります。
洗濯機やレンジなどにはアースが欠かせない存在ですので
コンセントの増設時にはアースの有無に関しても配慮をしましょう。
コンセントの種類や形状を確認しないまま増設してしまうと
せっかく使おうと思っても使えなくなってしまう可能性もあります。
この点は電気工事業者に使用用途などを相談しながら決めることがおすすめです。
2.電気工事に費用を確認する
電気工事の費用は工事方法や新たに増設するコンセントの数
業者の人件費などによって変動しています。
電気工事の際に大掛かりなリフォームを行う場合には
電気工事費用がリフォーム費用の中に組み入れられていることが多いですが
コンセントの増設だけの場合には複数の見積もりを見比べて費用を検討することも可能です。
コンセントの増設に伴い分電盤の電気工事も行う場合も
別途費用が必要となるので注意しましょう。
費用は簡単な配線に伴うコンセント増設で約2万円程度
分電盤の工事を行うと約15万円以上かかることが一般的です。
壁や天井の工事が必要な場合には別途費用が生じることがありますので
細かくチェックしておくことがおすすめです。
3.おすすめの増設ポイントを知っておく
コンセントの増設を行う場合には
「どこに設置するべきか」悩む人も多いようです。
そこで、オススメの増設ポイントを解説します。
家電製品を集中して使う機会が多いのは「リビング」です。
テレビやアンプ関係などを設置することが多く
加えて在宅ワークに伴いパソコン機器関連も増加傾向にあります。
自動掃除機やタブレットを常時充電していることも想定して設置場所を決めると良いでしょう。
また、意外と盲点になる場所は「洗面所」です。
洗面所は洗濯機や髭剃り、電力消費量が多いドライヤーを使うことが多く
意外とたくさんの家電製品を集中して使う場所です。
少ないコンセント数だと不便に感じる可能性があるのです。
最後に増設ポイントとしておすすめは「子ども部屋」です。
子ども部屋は近年パソコンやタブレットなどを授業で使う機会が増加しており
学習机周辺のコンセントでは補いきれなくなっている方がいます。
そのほか掃除がしやすいようにクローゼットや出入り口付近にも
コンセントを増設しておくことで利便性がグンと高まります。
子どもの成長に合わせて的確な電気工事を行うことが望ましいでしょう。
全般として言えるのは、コンセント増設は「少し多め」を想定しておくことです。
増設の機会があったら少し多めを想定して工事を発注しましょう。
コンセントを増やす場合、一体どんな工事が行われるの?
電気工事でコンセント増設の工事が行われる場合には
一体どんな工事が行われているのでしょうか。
この場合、2つの電気工事の方法で増設が行われることが一般的です。
一般的に行われているコンセントの増設工事は「埋め込み」で
配線を壁の中に埋め込んで見えなくする工事です。
ご家庭のコンセント周辺にはおそらく配線がむき出しになっていることは無いでしょう。
それは壁に配線がきれいに収納されているからです。
一方の「露出」は電気の配線がむき出しになっていることを指します。
壁の工事が不要なので工事費用は安いのですが、配線の劣化も進行しやすいので注意が必要です。
まとめ
この記事では電気工事でコンセント増設をする際のポイントを様々な視点で解説しました。
便利なコンセントはぜひプロの電気工事士におまかせください。
円滑な電気工事で今まで以上に家電製品を使いやすくします。