電気工事に実務経験は必要?大切な工事を安全に行うための基本とは - エイチティーエス株式会社

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電気工事に実務経験は必要?大切な工事を安全に行うための基本とは

 

私たちの地域経済や生活に密着した電気工事は
一定の基準を超える内容に携わる場合に
国が認定する資格が必要です。

 

重要な施工が多い大型商業施設の電気工事は
「第一種電気工事士」には実務経験が求められています。

 

第二種電気工事士を取得後に目指すことの多い資格ですが
なぜこのようなしくみになっているのでしょうか。

 

第一種電気工事士とはどんな資格?

電気工事関係の資格はまさに「手に職」の資格であり
年齢制限などもないことから男女ともに資格取得を目指す方が多くなっています。

 

中でも花形資格と言える「第一種電気工事士」は人気があります。

 

第一種電気工事士の資格を取得すると
600V 以下で受電する電気設備の工事を行えるようになります。

 

加えて、商業施設や工場など
最大電力500kW未満の電気工事を行うことが可能です。

 

つまり、大型の商業施設や工場などは軒並み
第一種電気工事士が居なければ工事・保守ができないことを意味するため
非常に重要な仕事を請け負っています。

 

第一種電気工事士に求められている経験とは

まず、第一種電気工事士の受験自体には資格制限などは設けられていません。
年齢や性別、実務経験などもなく受験自体は可能です。

 

誰でも資格取得に向けて試験を受けることが電気工事士の魅力なのです。
では、どうして実務経験について指摘されているのでしょうか。

 

そこには後述する免状、と呼ばれる独特のしくみがあるからです。

 

第一種電気工事士の免状のしくみ

第一種電気工事士には技術者として鍛えるべく
筆記試験と技能試験があります。

 

技能試験はいわば実技試験です。
第一種電気工事士はこの両方の試験をクリアすることで合格ができます。

 

ここで大切なのは、「免状」についてです。

 

試験に合格をすると合格証明書、技術者としての免許証とも言える
「免状交付」を受けることができるのですが
この免状の交付にこそ、実務のしっかりとした経験が求められています。

 

第一種電気工事士の試験前、もしくは合格後に
「3年以上の実務経験」が必須です。

 

つまり、受験資格は無くても実際に第一種電気工事士として活躍する場合には
3年以上の実務経験が必須となっています。

 

電気工事は火災・労災などのリスクが高い現場なので
安全な技術を身に付けるためにも
免許取りたてですぐに現場を経験できるのではなく
実務経験がどうしても必要です。

 

一般的な第一種電気工事士の免状発行までの流れ

では、第一種電気工事士として合格して免状発行を得るには
どのような流れになるのでしょうか。

 

この項では一般的な流れを踏まえて解説します。

 

一般的には第二種電気工事士から一種を目指す

第一種電気工事士の免状を得て活躍をするためには
まず「第二種電気工事士」を目指すことが一般的です。

 

第二種電気工事士の資格は第一種よりも見劣りするように見えるかもしれませんが
決してそうではありません。電気工事法で定められている当資格は
一般用電気工作物の配線や電気工事、保守を担うことができます。

 

一般工作物とは一般住宅などの建物を意味しており
身近な電気工事なら第二種電気工事士の資格があればOKです。

 

第二種電気工事士の資格を取得し、3年の実務経験後に第一種電気工事士の試験の前には
実務経験を終えておくという流れがあります。

 

会社に就職しながら資格の取得もしっかり目指せるので
このコースを選ぶ人は多いでしょう。

 

会社によっては資格取得に関して支援制度を設けている場合もあります。

 

しかし、いきなり第一種を目指したい場合も先に述べたように
受験資格に制限があるわけではないので、もちろん受験自体はすることができます。

 

第一種の試験の合格後に「認定電気工事従事者」の認定をもらうことで
スムーズに活動できるようになるのです。

 

認定電気工事従事者とは

第一種電気工事士の実務経験に求められている「認定電気工事従事者」とは
一定の基準を満たせていれば経済産業省が認定することにより
電気工事に従事ができる資格です。

 

この資格は試験制度ではなく、一定の要件を満たせば交付してもらえます。

 

実務経験後に免状の申請する場合の方法とは

無事に実務経験もあり、第一種電気工事士の合格とセットになった場合には
いよいよ免状を取得できます。

 

大きな施設の電気工事もご自身の手でチャレンジができるようになります。

 

第一種電気工事士は合格をすると合格通知書をもらえるので
免状の発行が実務系援護になる場合には、紛失しないように大切に保管しておきましょう。

 

免状交付申請書・合格通知書・実務経験証明書や写真をセットにして申請を行う流れです。
実務経験は免状への大切なパスポートのような役割を果たしていますから
嘘偽りなく書くことが必須です。

 

実務経験を積んだ勤務先の会社代表者印も必要ですので
すでに退職をされている場合には事前に相談をしておくことがおすすめです。

 

免状ももちろん紛失しないように大切に扱い
一流の技術者を目指して日々丁寧に施工実績を積み重ねていきましょう。

 

なぜ電気工事には実務経験が求められているの?

以前は実務経験が5年だったところ、3年に短縮がなされましたが
それでも第一種電気工事士には実務経験が必要です。

 

ではどうしてこうした経験が求められているのでしょうか。

 

電気工事は配線を1つ間違えてしまうと大規模なトラブルにつながる可能性があります。
万が一トラブルが起きるとダメージが大きく、人命にも関わります。

 

確かな技術者としての実務が無ければ危険です。
しっかりと経験を積んで、安心の工事を実施しましょう。

 

電気工事は素敵なジョブチャレンジ

近年は女性の方も関心を持つことが増えている電気工事は
転職や独立も目指せる素敵な仕事です。

 

また、電気は私たちの生活に欠かせない大切なパートナーであり
ある日突然消えてしまうような仕事ではありません。

 

未来を見据えてジョブチャレンジをするためにも
第一種を見据えて資格試験に挑戦しましょう。

 

まとめ

電気工事関係の資格は需要も高く、独占市場のため安定して働くことが可能です。
中学卒業後からすぐに資格取得を目指すこともできます。

 

年齢制限もない分、しっかりと実務と知識がある技術者として成長する必要があります。
この機会にまさに一生ものの資格を目指してみてはいかがでしょうか。