電気工事には実務経験が必須って本当?資格取得時の注意点とは - エイチティーエス株式会社

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電気工事には実務経験が必須って本当?資格取得時の注意点とは

 

優良資格として知られている電気工事士資格ですが、「実務経験」の有無について不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。これから電気工事士を目指す方にとって、実務経験の有無は今後を左右する大きなポイントですよね。

 

そこで、この記事では電機工事士の資格取得時の注意点を紹介します。

 

電気工事士とは一体どのような資格?

日本において電気工事を担うためには、国家資格である「電気工事士」の資格が必要ということをご存じでしょうか。電気はうっかり触れてしまうと感電のリスクがあり、重大な事故につながる可能性があります。

 

さらに、電気工事の知識なく工事を行ってしまったら、漏電や火災につながる可能性も否定できません。

 

そこで、安全に工事を遂行させるためにも、日本では国を挙げて電気工事の国家資格制度を整備しています。その資格こそ「電気工事士」なのです。

 

電気工事士の資格は2種類

電気工事士の資格は2種類あります。1つは、「第二種電気工事士」、そしてもう1つが「第二種電気工事士」です。まずは第二種電気工事士から取得を目指し、上位の資格である第一種電気工事士を目指すことになります。

 

では、この2つの資格はどのように異なっているのでしょうか。

 

・第二種電気工事士とは
第二種電気工事士とは、一般住宅や小規模のテナントなどの電気工事を受注できる資格です。家庭向けの電気工事を受注したい場合には、第二種電気工事士資格があれば十分でしょう。屋内の配線工事などを受注できるほか、600V以下で受電をする工事も受注できます。

 

・第一種電気工事士とは
500kWを未満の大規模な電気工作物に関する工事を受注するなら、第一種電気工事士の資格が必要です。大型の工場やビルの仕事を目指したい場合には、第一種電気工事士は必須の資格と言えるでしょう。

 

電気工事士に実務経験は必要?

電気工事士の資格を取得する際に、気になるのは「実務経験」ですよね。せっかく資格を取得したなら、早急に電気工事の専門家として活躍したいものです。

 

では、実務経験は必須なのでしょうか。結論から言うと、第一種電気工事士の資格には実務経験が必要です。ではなぜ必要とされているのでしょうか。

 

第一種電気工事士を取得する際の注意点とは

第一種電気工事士に合格すると、免状というものが取得できます。この免状はいわゆる免許証に該当するものです。安全に電気工事ができる証明書ですね。この免状の取得は、「3年以上」の実務経験が必要です。

 

令和3年4月1日以前は、5年以上の実務経験を必要としましたが資格の改定によって現在は3年以上の実務経験があれば、試験合格後に免状が発行されています。

 

なお、この改正より前にも3年だったはずでは、と疑問を抱いた方もいるでしょう。大学などで電気工学などを学んできた方は、元々実務経験は3年以上でOKとされていました。つまり、この改正後は3年で統一されたことを意味します。

 

免状はどのように申請するもの?

第一種電気工事士の試験に合格したあとには、一体どのように免状の申請に臨めば良いのでしょうか。一つ例を挙げると、とある県では電気工事士の免状取得に関しては電子申請を実施しています。

 

申請フォームに沿って必要事項を入力すると、免状の申請が望めるしくみです。費用は6,000円とされており、住民票や運転免許証を用意します。顔写真も必要とされるためご注意ください。

 

申請には(一般財団法人電気技術者試験センター)から交付がなされている試験結果通知書を添付する必要があります。このように、多くの自治体では免状の申請について、丁寧な案内を実施していますので、各自治体にご確認ください。

 

なぜ実務経験が求められているの?

第二種電気工事士の際には求められていない実務経験ですが、なぜ第一種電気工事士の免状取得には実務経験が設定されているのでしょうか。

 

事実上経験者で無ければ第一種電気工事士として活躍できないため、多くの方は第二種電気工事士として実務経験を経たあとに、第一種電気工事士の試験に臨んでいます。

 

この背景には、第一種電気工事士の仕事はハードである点が挙げられます。非常に大規模な工場などの電気工事を扱うため、万が一ミスをしてしまうと、大きなトラブルに発展することが予想されます。

 

電気工事は人命にも直結するものであり、トラブルに内容によっては建物や重要な設備が焼失してしまうリスクもあります。

 

そのため、第一種電気工事士として活躍するためには、実務経験が設定されています。しかし、そのために第二種電気工事士は取得しやすいように、どなたでもチャレンジできるように資格取得へのハードルは低く設定されています。

 

高校や大学を卒業していなくても、頑張れば資格取得ができます。第二種電気工事士としての実務経験が思う存分第一種電気工事士に活かせますので、努力を重ねましょう。

 

特に第一種電気工事士は、「技能試験」に苦労する方が第二種電気工事士の試験よりも増加します。しっかりと準備のうえで臨むことがおすすめですよ。

 

電気工事士の実務経験で学んでおきたいこととは

第一種電気工事士としての活躍を目指し、現在第二種電気工事士の資格を目指している方は、「どのような実務経験を重ねておくと良いだろう」と悩んでいませんか。

 

そこで、この章では免状の交付に向けて実務経験を積む際に学んでおきたい内容を紹介します。

 

電気工事士の仕事の多様性

電気工事には多くの種類があり、屋内・屋外を問わず多種多様な内容の作業があります。

 

一般的に電気工事士を取得すると、電気工事会社に就職して現場経験を積む方が多いですが、さまざまな内容の作業があるため、ご自身にはどのような作業が向いているのかじっくり実務経験を通して学んでいくことがおすすめです。

 

危険性

電気工事はベテランであってもケガをするケースがあります。現場経験を積んでいくと、試験ではわからない「ヒヤリハット」を感じる瞬間を経験することがあります。

 

電気工事は常に慎重に向き合う必要があり、免状の取得までに危険性の回避方法を学んでおくことも重要です。基本の装備や手順をマスターし、第一種電気工事士としての活躍の機会を待ちましょう。

 

まとめ

この記事では、電気工事士として活躍する際の「実務経験」に焦点を当てて、免状の取得方法なども詳しく紹介しました。現在第二種電気工事士の資格取得を目指している方は、ぜひ第一種電気工事士としての活躍も視野に、勉学や実務経験の取得に励んでくださいね。