電気設備設計とはどのような仕事?気になる業務内容を紹介 - エイチティーエス株式会社

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電気設備設計とはどのような仕事?気になる業務内容を紹介

 

電気工事の仕事のなかには「電気設備設計」と呼ばれる仕事があることをご存じでしょうか。電気工事に関心がある方のなかには、電気を安全に使うための設計に携わりたいと考えている方もいるでしょう。

 

そこで、この記事では電機設備設計について詳しく解説します。業務内容にも触れていきますので、ぜひご一読ください。

 

電気工事はどのような作業を行っている?

電気に関係する仕事にはいろいろな業務内容があり、大きく3つに分けることができます。1つは「施工」です。私たちの暮らしには電気が欠かせないものであり、建物には電気を安全に引き入れる必要があります。

 

配線や回路を丁寧に施工することで、暮らしに明かりが灯るのです。また、インフラ関係にも施工が欠かせません。電車などの公共交通機関が安全に動いているのは、電気が休まず供給されているからです。

 

2つ目は「保守・点検」です。電気の保守・点検については保安という言葉も使われています。テレビコマーシャルなどで、耳にしたことがある方も多いでしょう。電気は安全に引き入れたら、終わりではありません。

 

持続的に安全性を保つためには、点検を重ねていく必要があります。特に大型施設は常に大量の電気を使用しているため、保守・点検を欠かさずに行う必要があります。

 

3つ目は「設計」です。非常に優れている電気という発明品も、安全な設計がなくては供給も使用も立ち行かなくなってしまいます。そこで、電気工事を行う際には基礎として設計を緻密に行ったうえで、作業を開始しています。

 

電気設備設計とは

電気工事の基本作業は上記の3つに集約されていますが、電気工事を安全に遂行するためには設計を行う必要があります。たとえば、私たちが暮らす一般的な住まいには、照明やコンセント、スイッチなどが整備されているでしょう。

 

建物の壁や天井に配線や回路が集約されており、普段の暮らしのなかでは電気に関する工事の跡はほとんど見えません。なぜなら、住まいを設計するときに電気の設計も行っており、完成前に電気工事を終えているからです。

 

電気の設計は住まいに必要な照明などの箇所を見極め、必要な配線や回路を設計していきます。

 

住まいの場合にはミニマムな設計で終わることも多いですが、工場や大型のショッピングモール、病院などになると、大がかりな電気設備設計を行う必要があり、緻密な計算を繰り返す必要があります。

 

では、電気設備設計に必要な考え方とは、いったいどのようなものでしょうか。

 

・安全性
配線や回路は複雑に設計しすぎると折り重なる場所が出てきてしまいます。配線が複雑になると、熱が滞留して火災のリスクが上がってしまいます。また、回路が複雑になってしまうと、実際の現場工事には大がかりな時間が必要となるため、現実的ではありません。コンパクトでありながら、安全性を常に追求した設計を行う必要があります。

 

・快適性
電気工事は設計が基本ですが、施工も大切です。現場作業は非常にタイトなスケジュールのなかで遂行していくため、スムーズに工事を進める必要があります。安全性はもちろんのこと、快適性も追求した設計でなければ、無駄なコストが発生してしまいます。時間や費用の面でも、常に快適性を追究した設計が必須です。

 

・デザイン性
配線工事や回路の設計は、そのまま内装に大きな影響を与えます。建築工事の根幹を担う電気工事の設計は、内部設備も意識してデザインする必要があります。たとえば、使いやすい箇所にコンセントを設置する必要があります。不自然な場所に取り付けてしまうと使いにくいうえに、住まいの中で浮いたように目立ってしまいます。デザインもしっかりと考慮した電気設備設計が必要不可欠なのです。

 

電気設備設計はプロフェッショナルな業務

電気工事は、電気工事士による実際の施工について触れられることが多くなっています。実際の現場作業では、天井に配線を敷いたり、時には軒下に潜って丁寧な配線工事を行ったりする必要があり、多大な労力が必要です。

 

一方、設計に関しては電気設備を頭で思い描きながら、机上でコツコツと細やかな作業を行います。一見すると設計は簡単な作業に見えるかもしれませんが、建物の内臓部分にあたる電気を設計するため、実際には非常にデリケートな作業です。

 

設計は電気工事分野のなかでもプロフェッショナルとしての意識が必要になる仕事であり、やりがいも責任も大きいといえるでしょう。

 

電気設備設計に必要な資格とは

電気工事といえば、必要な資格の代名詞は「電気工事士」でしょう。電気工事士は将来性に優れている工事のため、まずは第二種電気工事士の資格取得を目指している方が多いのではないでしょうか。

 

では、電気工事でも設計の作成にもっと携わりたいと感じたらどのような資格を取得するべきなのでしょうか。この章では電気設備設計に必要な資格について、詳しく解説します。

 

電気工事士

電気設備の設計に携わる場合も、まずは基本の資格として電気工事士を取得しましょう。電気工事士に指示を出す機会も多いため、必須の資格です。

 

大型の施設の設計を行う場合には、第一種電気工事士を取得しましょう。

 

電気工事施工管理技士

電気工事の設計に携わる場合には、電気工事施工管理技士の資格取得も欠かせません。具体的な設計プランや施工図を完成させる仕事であり、現場監督者としての権限も持ちます。

 

現場で具体的な施工の指示を行うわけではありませんが、急遽現場で指示を出すことも多いため、技術者としてのテクニックを磨く必要があります。電気工事施工管理技士を募集している企業は多く、高収入を期待できる仕事でもあります。

 

難関資格の1つではありますが、電気工事士からの飛躍を目指す場合には資格の取得を目指しましょう。

 

建築士

実は、意外かもしれませんが建築士の資格の取得もおすすめです、防災に関する知識の取得や建築に関する技術者としてスキルアップを目指すためには、電気工事分野の資格だけではなく、建築士の取得も検討しましょう。

 

二級建築士の取得でも大きな成長が見込めます。また、建築士と電気関係の資格を兼ねていると、独立も目指しやすくなります。

 

まとめ

この記事では、電気工事の業務の1つである「電機設備設計」について、内容や必要資格にも触れながら詳しく解説を行いました。机上の作業に思われがちな設計分野の仕事ですが、監督者として現場で活躍する人も多い業務です。

 

安全性を追究する業務であり、やりがいも多く魅力的な仕事です。ぜひこの機会に関心を深めてみてください。