女性でも活躍できる？電気工事の仕事を今こそ学んでみよう

 

私たちの暮らしを明るく灯してくれる存在と言えば、電気ですよね。
電気を安全に使用するためには、国家資格である電気工事士の存在が欠かせません。

 

電気工事士の仕事は高所作業がある現場もあるため、労働者の男女比で言えば男性の方が多いのです。
しかし、今女性の活躍も期待されています。早速本記事でご紹介します。

 

電気工事士は男性の仕事？いいえ、違います

電気工事に携わる方の多くは男性が多い印象ですよね。
作業服に身を包んで現場に来てくれる作業員の多くは、電気工事士の資格を持つ男性です。

 

しかし、電気工事の分野は決して男性だけが従事できる世界ではありません。
門戸は女性に対してももちろん開かれています。

 

実際に電気工事の分野に関する求人では、女性歓迎の文字が躍ることも多く、女性の活躍を期待する電気工事業者も増加しているのです。

 

電気工事士の資格要件にももちろん男女差はないので、女性でも資格の取得は可能です。
安定した収入も魅力であり、電気という暮らしに欠かせない存在を仕事にすることで将来にも展望が拓かれます。

 

女性の電気工事は人気になりつつある？

まだまだ男性社会の電気工事業界ですが、女性を求める声も大きくなっています。
体力や専門知識が必要な電気工事業界のはずが、どうして女性の技術者も求めるようになったのでしょうか。

 

その背景には以下3つのポイントが挙げられます。

 

まず1つ目は、「電気工事士の需要と供給が成り立っていない」という点です。

 

電気工事の仕事は一般家庭だけではなく、病院や学校などの大型施設、公共交通機関をはじめとするインフラにも欠かせません。
電気がある現場なら必ず電気工事士が必要、と言っても決して過言ではないのです。

 

しかし、電気工事士は不足の傾向にあり、現場経験をたくさん積ませたい電気工事業者としては男女差なく多くの電気工事士を確保したいと考えています。

 

2つ目は「サービスの特化」です。

 

近年女性の単身者や高齢者世帯が増加しており、女性の技術者に訪問してほしいという要望も増加しています。
特に女性の住まいに男性の技術者を招くことに抵抗感がある人は、女性の電気工事士を探しているのです。

 

こうした要望に応えるために、電気工事会社としても女性の技術者を育てていきたいと考えています。
現代日本に適したサービスを実施したい、そんな願いから女性を求める求人には需要拡大の見込みがあるのです。

 

3つ目は「安定した仕事への思い」です。

 

女性は現在も男性より収入が少ない傾向があります。
アルバイトやパートに従事している方も多いですが、シングルマザーや世帯によっては資格の取得によって収入アップを目指すことができます。

 

電気工事士の仕事は夜中まで働く必要もないので、子育てをしながら安定した収入を目指すことも可能です。
女性らしく、しかし安定して働きたい、そんな方々のために女性を雇用したいと考えている電気工事会社も増加しています。

 

女性にも電気工事に関心を！電気工事の現場で働くには

電気工事士の仕事は男性が汗水を流している印象がありますよね。
女性としては「働きにくさ」を感じる現場かもしれません。

 

実際に身体を大きく屈めたり、高所作業を行ったりすることは大変な労力です。
しかしすべての現場に労力が多すぎるわけではありません。

 

ご自分の能力に適した職場選びができれば、安心して働くこともできます。

 

では、電気工事士として会社に所属すると、どんな現場で活躍できるのでしょうか。

 

建設現場における電気工事

色んな電気工事の現場がありますが、電気工事の中でも定番の工事と言えば「建設現場」における工事です。
新築の住宅やテナントなどは、入居よりも前に電気工事を終えていきます。

 

入居後すぐに電気が必要となりますし、工事作業にも電気が欠かせないためです。
電気工事は設計も必要なので、必ずしも配線などの工事ばかりではなく、設計分野も電気工事の1つとしてカウントされます。

 

インフラ工事

鉄道をはじめとするインフラにも電気工事は欠かせない存在です。
毎日大量の乗客を安全に輸送するためには、電気工事が常に必要と言っても過言ではありません。

 

実際に大手の鉄道会社は自社内に多数の電気工事士を雇用しており、電気のエラーによる運航中止が起きないように注意を常に払っています。

 

工場や大型施設における電気工事

工場や大型施設の電気工事には電気工事士の中でも第一種の資格が必要な分野です。
安全に大型施設を運用するためには電気による火災のリスクを常に下げておく必要があります。

 

インフラ工事と同様に多くの方々の命を預かる施設であるうえ、電気の安定な供給は工場の場合に経営も大きく左右するものです。
常に安全な電気を、そんな願いを叶えるためにも電気工事士の優れた技術が必要です。

 

いかがでしょうか、電気工事が必要な現場についてご紹介しました。
今回ピックアップしている電気工事の現場はわずかな側面に過ぎません。

 

電気工事士以外にも電気関係の工事があり、ネット環境の整備なども電気工事の関連分野です。
近年はどの職場、どの家庭でもでんWi-Fiの存在が欠かせなくなっています。

 

アパートやマンションでは入居前から整備されている建物も多く、こうしたネット環境の整備に関心を持つ女性も増加しています。

 

まずは第二種の電気工事士を目指しましょう

私たちの暮らしに欠かせない電気を使う側だけではなく支える側になりたい、そう考えたら早速電気工事士の資格の取得を目指しましょう。

 

電気工事士の分野に参入するには、まず「第二種電気工事士」の資格取得がおすすめです。
第二種電気工事士は電圧が600v以下の電気工事全般を担うことができ、配線工事も請け負うことができます。

 

一般的な電気工事全般に携わる場合は第二種の取得で十分に対応できるので、まずは第二種をスタートラインとして電気工事にチャレンジしてみましょう。

 

一方で、電気工事の花形職種ともいえる第一種電気工事士は、ビルや大型のテナントへの電気工事を担うことができます。
女性であっても第一種電気工事士として活躍している人ももちろんいますので、ご関心がある方はぜひ第一種も射程範囲に資格試験を目指してくださいね。

 

まとめ

今回の記事では、女性でも電気工事の分野に挑戦できるのか、という切り口で詳しく解説しました。
男性社会のイメージが多い電気工事業界ですが、近年は女性の技術者も求める声が増加しています。

 

女性であっても挑戦しやすい電気工事の仕事はたくさんありますので、まずは第二種電気工事士を目指して挑戦してみてはいかがでしょうか。