電気工事の安全対策の必要性とは|感電事故の危険性も解説 - エイチティーエス株式会社

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電気工事の安全対策の必要性とは|感電事故の危険性も解説

 

電気工事は専門的な知識と技術を要する作業であり、常に適切な安全対策が求められています。

 

電気工事分野の資格を持った技術者による作業や安全対策の実施は、感電事故を防ぎ、作業員と周囲の安全を確保するために欠かせません。

 

この記事では、電気工事の安全対策の重要性と、感電事故の危険性を解説します。

 

電気工事はなぜ有資格制度となっているのか

皆さんの自宅や職場では、毎日当たり前のように電気を消費していますが、電気工事を家族や職員で担っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

新築の住まいも、入居前に配線工事が終えられており、安全に電気が供給されるように整っています。電気は当たり前に消費するものですが、工事に携わることは少ないものです。

 

電気工事分野は「有資格制度」が導入されており、資格がない方は工事に携われません。ほんのわずかな作業ならDIYをすることも可能ですが、家庭や職場での電気の使用や保守については、専門家である「電気工事士」の資格が必要です。

 

では、なぜ資格制度が導入されているのでしょうか。

 

電気工事には安全対策の知識が必要

電気工事は配線を使って電気を使いたい場所へと供給する工事が広く知られており、このような配線工事はしっかりとした「安全対策」がなければ工事を実施できません。

 

電気は火災リスクや、感電リスクがあり、施工にミスがあったら、人命にかかわる危険性があるものです。そのため、安全対策の知識がない方は施工に携われず、もしもDIYをしてしまったら、法律違反として罰金などの処罰を受ける可能性もあります。

 

電気工事分野は電気工事士を中心にさまざまな資格が設けられており、取得した技術者は法律や適切な試験をクリアしたうえで資格を取得しているため、安全対策にも熟知しています。

 

電気工事にはどのような危険性がある?

電気工事を実際に行う際には、どのような危険性が眠っているのでしょうか。この章では電気工事のリスクについて詳しく解説を行います。

 

感電のリスクとは

電気はとても強力な電力を使っているため、安全対策もなく触れてしまうと「感電事故」につながる可能性があります。では、感電事故とはいったいどのようなリスクを含んでいるものなのでしょうか。感電事故がもたらす影響は、以下の4つです。

 

・人身への影響
感電事故は、人体に電流が流れ込むことで発生します。微量の場合は軽度のやけどで済むことも多いですが、強い電気に触れてしまったら感電による大やけどや死亡事故が発生する可能性があります。電流が心臓や神経に影響を及ぼすと、心停止や呼吸困難、神経損傷などの重篤な症状が生じることがあります。

 

・火災や爆発のリスク
感電事故は火花が発生し、火災や爆発が引き起こされる可能性があります。特に、ガス漏れなどの可燃性物質が存在する場所では、感電が引き金となって危険な事態が発生することがあります。感電事故でも、報道されるレベルの大きな事故が引き起こされることがあるのです。火災や爆発が起きてしまったら、作業員以外の人命にも大きな影響が及ぶため、極めて危険です。

 

・機器や設備の損傷
わずかな感電事故であっても、電気の異常な流れや過電流は、機器や設備に損傷を与える可能性があります。感電事故によって電気機器が故障したり、回路が破損したりすると、修理の必要性が生じます。感電による損傷は機器の内部が焼けてしまうことが多く、修理ができない可能性も高いでしょう。

 

・信頼性と評判への悪影響
感電事故は、電気工事において安全対策を怠った証拠です。本来は安全対策を十分に行うからこそ、プロフェッショナルとして業務を遂行できているのであり、感電事故を引き起こしてしまったら仕事の受注ができなくなるおそれがあります。取引先からの信頼を損ねてしまうため、電気工事士としてのビジネスやキャリアに深刻な影響を及ぼすことがあります。

 

このように、感電事故は、人々の生命と健康だけでなく、設備機器や経済活動にも大きな損害をもたらす可能性があります。感電リスクを最小限に抑えるためには、適切な安全対策の実施と教育が欠かせません。

 

また、人によっては安全対策を怠ってしまう可能性があります。ベテラン作業者の場合、「これくらいなら大丈夫」という過信が生まれやすく、電気工事の安全対策に手抜きが生まれやすいのです。

 

このような怠慢により、大きな危険が生まれることは多いため、ベテランであっても常に安全対策は怠らないように注意しておく必要があります。

 

電気工事における安全対策の理想の姿とは?

電気工事には人命や火災に関するリスクが常につきまとう以上、安全対策を決して怠ることなく実施する必要があります。では、安全対策の理想の姿とは、いったいどのようなものでしょうか。

 

電気工事に携わる作業者は、常に感電のリスクと向き合う必要があるため、作業中の衣服や装備については感電しないものを身に付ける必要があります。金属類は感電するおそれがあるため避け、火災リスクのあるライターも常備しないことが重要です。

 

また、ベルトやヘルメットにも金属部分があると、感電するおそれがあるため、必ず電気工事向けの装備品を身に付けるようにしましょう。

 

必ず電源はダウンしてから作業を

大型設備の保守点検などでは、非常に大きな電流が流れているため、必ず電源をダウンさせ、電流が流れていない状態で作業に従事する必要があります。また、電源のダウンは目視のみで確認するのではなく、絶縁チェックなどの作業も怠らないことが重要です。

 

特に大人数で作業に従事する場合、ほんの一瞬の気のゆるみが大規模な事故につながってしまうおそれがあります。作業者全員で意思の疎通を図り、作業中に電源を入れてしまうような行為が起きないように注意しましょう。

 

まとめ

この記事では、電気工事に欠かせない安全対策について、必要性はもちろんのこと、感電事故の危険性についても触れながら詳しく解説を行いました。電気工事は常に感電リスクと隣り合わせのため、資格を持たない一般の方々は従事できません。

 

電気工事は必ず、電気工事の有資格者に依頼し、安全な施工を行うように注意してください。